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元気でしょ? [チョッチョより]

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ねえ 覚えてる?

君と私とで私のおばあちゃんの実家の空屋敷を探検しに行ったときのこと。
バカでかい庄屋屋敷。

中に忍び込むと薄暗がりで
真夏なのにひんやりしていて君と顔を見合わせた。

3階まで一気に駆け上ったよね。

中央の一番立派な部屋に踏み込んだとき
欄間にサッと陽が射して
雲をうねる竜が
12畳いっぱいにウワッと映し出された。

君は驚いた声で
「チョッチョ 竜っ!」
って私の腕を痛いほど掴んだ。

君はバカだね。

君に言われなくても見えてるって。
でも嬉しかった。

君が私と同じ感性を持っていると思ったから。
それとも逆かな。
私が君と同じ感性を持てた。

私少しずれてるでしょ。
N家の女には変わった血が流れてるから仕方ないんだけど。

君がときどき見せる素直な感動に
私はいつも泣かされる。

私は素直さに欠ける。
お姉ちゃんが嫌った私の悪いところの一つ。

あの竜の欄間どうなるのかなぁ。

私のおばあちゃんが他界すればタカキ屋は取り壊されると思うけど
あそこにあるものすべてが文化遺産だから
竜の欄間も記念館かどこかに寄贈されるかも知れない。

たとえ粉々にされてしまっても
惜しいとは思わない。

君と2人で陽に射抜かれて飛び出した竜を
見ることが出来たから。

私の脳裏には
君と私の眼前に不意に姿を現した壮麗な竜が焼き付いている。

私は脳裏に焼き付いたものを
自分の外にまで必要としない。






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